03/05/2024 - 今週開催された2024年閣僚理事会の閉会に伴い、閣僚らが共同声明を発表しました。今回の会合では、日本が議長国を、メキシコとオランダが副議長国を務め、「変化の流れの共創:持続可能で包摂的な成長に向けた客観的で高い信頼性に裏づけられたグローバルな議論の先導」をテーマとして、各国閣僚とハイレベルの代表者らの間で協議が行われました。
閣僚理事会(MCM)は、OECD加盟国及びパートナー諸国の財務、経済、外交、貿易担当相、その他ハイレベルの政府代表者や、国際機関の代表者などが出席する、OECDの最高レベルのフォーラムです。
今年のMCMは、マティアス・コーマンOECD事務総長、日本の岸田文雄首相、オランダのカリエン・ファン・ゲニップ副首相、メキシコのロヘリオ・ラミレス・デ・ラ・オ大蔵公債相の挨拶によって開幕しました。
会合は2日間にわたって行われ、各閣僚は、アルゼンチン及びインドネシアのOECD加盟プロセスのためのロードマップの採択、OECDグローバル・リレーションに関する事務総長報告、OECDインド太平洋戦略枠組みの実施計画、並びに、G7、G20、APEC、ASEANおよび国連など、国際的なプロセスへのOECDの取り組みと支援を歓迎しました。さらに、以下を歓迎しました:
- 強固で持続可能、包摂的、かつ強靱な成長の実現に向けたOECDの貢献
- デジタルトランスフォーメーション(DX)最適化政策に向けたOECDの貢献
- インフラに関するOECDの作業を強化し、統合を深めるためのハイレベル・アプローチ
- ジェンダー・ギャップに関するOECDダッシュボードのパイロットプログラム、ならびに
- ジェンダー・データ・イニシアティブ実施のためのロードマップ
閣僚らはまた、OECD基準設定に関する年次アップデートを歓迎し、以下のOECD法的文書の改訂を採択しました:
- 人工知能に関する理事会勧告
- 国有企業のコーポレートガバナンス指針に関する理事会勧告
- ロビー活動と影響力における透明性と誠実性に関する理事会勧告
閣僚らはさらに、以下の採択を歓迎しました:
- 化学物質や廃棄物による悪影響から解放された地球(a Planet Free of Harm from Chemicals and Waste)の実現のため、化学物質に関する世界的枠組みの戦略目標及び目標値の達成に向けた支持宣言
- 国際投資及び多国籍企業に関する宣言の改訂版と、同宣言に関して投資委員会が今後行う作業のロードマップ
会議の結果概要と主要な課題に関する詳細情報と補足文書は、閣僚理事会のウェブサイトoecd.org/mcmをご覧ください。
最新情報は、Compendium of OECD Legal Instrumentsからもご覧いただけます。
詳細情報に関して、報道関係の方はOECDメディアオフィスのCarol Guthrieまでお問い合わせください(電話:+33 1 45 24 97 00)。
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