本稿では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)危機が、科学・技術・イノベーション(STI)の将来とその政策に与える影響について論じている。STIの未来を決める要因としては、危機が研究開発(R&D)に及ぼす影響が産業部門間で不均等であること、デジタルツールや技術の導入の加速、研究・イノベーション全体(エコシステム)の開放性、包摂性、機敏性の変化などが挙げられる。危機対応能力、環境の持続可能性、包摂性が政策課題の目標としての重要性が高まるにつれて、STI政策は根本的に変化する可能性がある。また、今回の危機をきっかけに、新しいツールや政策アプローチ、ガバナンスモデルの実験が促進される可能性もある。
COVID-19で科学・技術・イノベーションはどのように変わるか
Policy paper
新型コロナウイルス(COVID-19)へのOECD政策対応
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