ロシアの対ウクライナ侵攻で、近年最大の強制移住という危機が発生しており、とりわけ子どもと若者の割合が高い。
ウクライナの子どもと若者の多くは、ウクライナを離れる前から、そして逃避行を経て、ストレスやトラウマになるような経験をしたことが推測できる。また、受入国での生活で様々な問題に直面することがある。こうした経験は、様々な心の問題を引き起こす可能性がある。
ウクライナからの脱出前後に子どもと若者が経験したことが長期にわたって及ぼす影響の大きさは、彼らが受入国で受けられる心理社会的支援次第で深刻にも軽度にもなりうる。学校は、難民の生徒のニーズに対応し彼らの社会情緒的な学習と幸福を促進する上で重要な役割を担っており、教育と社会全体に彼らを包摂するために不可欠な要素となっている。