排出量ネットゼロへの道には、既存のクリーン技術のコスト削減だけでなく、グリーン水素のような新技術の開発も必要です。しかし、低炭素イノベーションの現状は、この課題の解決には不十分です。
低炭素技術の研究開発と普及(RD&D)に対する公的支出は、過去30年間、対GDP比0.04%と横ばいで、1980年の0.1%より減少すらしています。
低炭素技術の開発と普及に焦点を当てたイノベーション・産業政策は、カーボンニュートラルを達成するための戦略の基礎となるべきです。初期の低炭素技術に的を絞った公的R&D 支出を増やすことが急務です。
そして、研究制度をこの増加に適応させる必要がありますが、低炭素RD&Dが政府予算の中で明確に優先事項とされれば、より大きな躍進を遂げる可能性があります。