グリーンリカバリー

よりよいバッテリー再利用への道

22/03/2023 PNG

電気自動車の普及は、世界のクリーンエネルギーへの転換に大きく寄与することができます。しかし、電気自動車の直接排出量はゼロですが、その生産は極めて資源集約的で多くの炭素を排出します。

これらの排出量は、2040年までに14~23%減らすことができるかもしれません。そのためには、必須要素であるリチウムイオン電池をその寿命が来た時にリサイクルし、中古の原料を新しい電池の生産に利用する必要があります。そうすることで、電池の処分、廃棄の問題も一部回避できます。

循環型経済という解決案には、状態の良い廃棄電池の再利用、別の目的への転換、抗生物質の回収のためのリサイクルなどが含まれます。中古としても寿命を終えた電池のためには、より成熟したリサイクル網を発展させる必要があります。なぜなら、電気自動車市場が全面的に発展した場合にはリサイクルが必要な電池の量が中古電池の需要を上回ると予測されているからです。

リチウムイオン電池のリサイクル市場はまだ初期段階ですが、2040年には、リサイクルされた電池が新規の電池材料需要の少なくとも28%を占めることになると予測されています。電池の設計、化学物質、十分な廃棄物ストックがないことなどが、すべてその経済的実行可能性を阻害しています。しかし、予測されている成長が実現すれば、十分な規模の経済でリサイクル事業を利益の上がるものになるはずです。

参考資料:Trade policies to promote the circular economy: A case study of lithium-ion batteries

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